20代・30代の若手との世代間ギャップに悩む、40代・50代が意識すべきこと
パーソナルコーチのやなけんです。
最近の若者は何を考えているかわからない。ゆとり世代・さとり世代の思考がまったく理解ができない。まったくもって宇宙人みたいだ。
そんな話をときどき耳にします。
思考が理解できないほどの世代間ギャップは本当に存在するのでしょうか?
若手を指導育成する立場として、どんなことを意識していくと彼らの心を掴めて成果に繋げられるのでしょうか?
今日は、そんな世代間ギャップに悩む、ミドルエイジの皆さんへの記事です。
あなたは何世代?
今の管理者層は、ほとんどがバブル世代、氷河期世代ではないでしょうか?
若干の前後はあるようですが、バブル世代は1965年(昭和40年)〜1969年(昭和44年)、氷河期世代は1970年(昭和45年)〜1982年(昭和57年)とされているようです。私の少し年上の、バブル世代のお兄さんお姉さんは、バブル真っ只中で青春を謳歌し、ワンレンボディコンでジュリアナ東京などで踊り、結婚式はゴンドラで登場などが一般的だったようです。
就職活動も超売り手市場で、内定が出た企業は、内定辞退を防ぐためにハワイ旅行やフレンチフルコースなども当たり前の状況だったようです。今では想像できない世界ですね。
世相は当時のJ-POPの歌詞にも反映されていて、織田裕二の「歌えなかったラヴ・ソング」内では、”就職のコレクションをひけらかす”なんて一節もありました。
一方、氷河期世代は、第二次ベビーブームも相まって競争率の激しい状況。バブル崩壊の煽りを受けて、まともな就職先がなかった時代でした。
インターネットという便利なものも無く、当時はPCと電話回線をつなげてのパソコン通信でした。当然使い放題ではなく、電話含めて従量課金。当時は請求が2万円など来て、よく親に怒られたものです。Eメールなんてものは無くて、社外との情報やりとりはFAXが主流です。
初めてインターネットが登場した際も、今みたいなカラフルなホームページというよりは、阿部寛さんの公式ページのようなテイストでした。懐かしい感じですね。
今となっては、色々と考えられない状況がいっぱいありました。
今の時代との差はなんだ?
私たちの世代は、私たちのカルチャーや状況がありました。上の世代は、上の世代のカルチャーや状況があります。私たちの下の世代も同様です。
その時々のブームや考え方、価値観などがあり、年代によって移り変わって来てそうですよね。
「最近の若者は何を考えているかわからない」
改めて、どう感じますか?
もしかして、「何を考えているか、知ろうとしていない(知れていない)」だけではないでしょうか?
タバコ部屋とお酒
仕事を抜け出して、「同じタバコを吸う者同士」の連帯感から、若い世代と上の世代が自然にコミュニケーションを交わし、お互いを知る時間が以前はありました。
今はどうでしょうか?
最近のオフィス内での禁煙の動きに加えて、「ちょっと一服」の文化は無くなってきたように感じています。コーヒータイムも、同じ状況かもしれませんね。何が言いたいのかというと、「ザツダン」する時間が現代では絶対的に不足しているのではないかと感じています。
ザツダンの中から、趣味や価値観、恋人の有無や好きなこと、苦手な上司や自分の置かれている状況を相談していく…そんな事が「自然にできる環境が以前はあった」のですよね。
上司から「おい、◯◯君。今日(仕事後に)一杯どうだ?」のお誘いがあった場合、面倒くさいし行きたくないなと思いつも、昔は必ずお供していた事も多いと思います。
俗に言う飲みニケーションですね。お酒の力を使って、嫌々ながらも、お互いを知る機会がそこにはありました。時代の変化とともに、こういった風景も見なくなってきましたね。
若者の考えを知るには?
では、40代・50代のビジネスパーソンが、20代・30代の若者の考えている事を知るにはどうしたら良いのでしょうか?
それはズバリ、
話す機会を意図的に作ることです。
「仕事後に飲みに誘えばいい?」と考えたアナタ。違います。そうではありません。
今では、プライベートを大切にする考えが浸透していますので、本当に飲みに行きたいと思った人からの誘いは良いのですが、「あの人にプライベートな時間は費やしたくない」と思われてしまっては逆効果です。
定期的に、「業務時間中」に、雑談もしくは1on1などの機会を作るのです。
1on1は、ヤフージャパンが積極的に導入して効果をあげていることで話題になりました。言葉だけは知っている人多いのではないでしょうか?
参考記事:ヤフーはなぜ6000人の社員を巻き込む「1on1ミーティング」を続けるのか?
お互いを知ること。理解すること。
これは、上司が意識して行わないといけません。
この記事を読んでいる人の職場では、1on1はまだ導入されていないところが多いと思います。若い世代が考えている事を知るには、まずは「話を聴く」ことから始めるとよいでしょう。話を聴くにもコツがあるので、その話はまた次の機会に。
著者プロフィール
- 1974年生まれ。福岡県出身、神奈川県在住。国際コーチング連盟ACC、国家資格キャリアコンサルタント。仕事で行き詰っている時にコーチングと出会い、救われた経験から認定コーチとなる。クライアントは20代〜50代ビジネスパーソン、中小企業経営者と幅広く、テーマも幅広く対応。趣味はプロ野球観戦と宝くじ。好きな物はパフェとアイス。特にセブンプレミアムアイスが大好き。
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