ICF ACCに合格しました! 行動の振り返りとこれからの抱負
パーソナルコーチのやなけん(@yanaken8787)です。
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ(ICF ACC)に合格しました!
コーチングスクールの国際コース講師、申請にあたりサポート頂いた事務局の皆さん、メンターコーチ、情報交換をしてくれたコーチ仲間、各クライアントの皆様、そして家族の支えがあったからこそ、この日を迎えることができたのだと感じています。感謝感謝です。
もともとACC取得はまったく考えていなかったのですが、誘われて軽いノリで勉強し始めたのがきっかけでした。今となっては、お誘いがあってよかったなぁと思います。葉山コーチありがとうございます。
自分の備忘録として、また今後ACCを目指す方の参考になれば幸いです。
出願したのは、ACC Portfolio Path
僕はポートフォリオ申請でした。ACSTHと申請内容は基本的に変わりません。
申請時に必要なものは下記の通りです。
- 60時間以上のコーチ専門プログラムの受講と、証明書類の提出
- 10時間のメンター・コーチングの、オンラインの出願フォームへの記述
- 以下を記載しているコーチング・ログ記録(8人以上のクライアントとの最低100時間(内、有料75時間)のコーチングを記録したもの)これは、コーチング専門トレーニングを受け始めて以降のもので、更にそのうち25時間は、申請前18か月以内に行われたものでなければならない(※)
- 実技審査(音声記録、及びそれを英語で書き起こししたものを、申請書類と共にアップロード)
60時間以上のコーチ専門プログラムの証明書類の提出
これは、僕の場合はコーチングスクールにて全面的に用意頂けました。申請マニュアル的な物を用意してくれていたので、マニュアル通りに申請しました。
10時間のメンター・コーチングの、オンラインの出願フォームへの記述
ICF申請時に名前とICFに登録してあるメールアドレスを記載することを、メンターコーチの許可を得てフォームに記入します。
その他は開始日と終了日のみの記載でした。
コーチング・ログ記録
ヨーロッパ個人情報保護の法律の関係から提出は無くなりました。申請も自己申告のみです。
ICFから事実確認の照会があった場合は素早く提出できるようにしておきます。悪いこと考えれば盛って申請も可能ですが、それは倫理規定違反となります。まぁ、盛ったところで稚拙なコーチングだと実技で合格できません。
参考:コーチのためのクライアント管理表(Google Spreadsheet)
Google IDをお持ちであれば、便利なクライアント管理表を作りましたので活用してください。
100時間(内有料75時間)の経験の内容で、あなたのコーチとしての実力が変わってくるでしょう。実際の有料クライアントと出会い(コーヒーセッション含む)、セッション時間を積み上げていくことをオススメします。
この有料クライアントと出会って様々な経験をするというのは、コーチとしての糧となる事を実感しています。
実技審査用の音声記録、逐語録、逐語録英訳
これが一番大変だし重要です。音声記録ファイルを作成の際には規定があります。
- Of a complete coaching session (not edited) lasting between 20 and 60 minutes. Those that exceed 60-minutes will not be scored.
- From an actual coaching session between you and a paid or pro bono client (not part of coach training). The client may not be a coach unless they are a regular client.
- In one part. Multiple files for one coaching session will not be reviewed.
- In MP3, WMA or MP4 (audio) formats. Other formats will not be accepted.
- 95 megabytes or less. Use a lower bit rate to decrease file size, if needed.
- Uploaded when completing the online credential application. Providing a URL to download or stream audio recordings will not be accepted.
- Labeled/named with your name and a number, i.e., JoeSmith1.mp3 and JoeSmith2.mp3
- 20分~60分の編集されていない録音
- 無料、有料問わず、実際のクライアントによるセッション録音
- ファイルは1つのみ提出。複数のファイルは審査されない
- ファイル形式はMP3,WMA,MP4(audio)のみ。その他は認められない
- ファイルサイズは95Mbyte以内
- ファイルをアップロードするため、ダウンロードURL等の提出やストリーミングURLは認めない
- ファイル名は名前とナンバリングして提出(JoeSmith1.mp3などとする)
日本語で逐語録を作成しますが、「あー」「えーっと」「そ、そうですね。それはー」など、言葉をすべて含めた『素起こし』が求められます。これは、英訳も同様です。
素起こし、英訳ともに、セッション時間が長いと非常に膨大な量になるため、30分前後のセッションを提出できるように準備する事をおすすめします。僕の場合はICF提出を前提とした録音と、30分前後のセッションOKなクライアントと出会って申請準備をしました。
「どのセッションを提出するか問題」は非常に悩ましいですよね。
僕の場合は、セッション録画をメンターコーチに確認してもらい、コアコンピテンシーを実践できているかフィードバックを貰いながらコーチングの修正をして、何本か録音した中から一番コアコンピテンシーを網羅出来ていそうなものを最終的に選び、提出準備を進めました。
セッション録音
録音はお互いに通信環境が問題ない事が前提となりますが、ZOOMを使用して録音するのが一番簡単です。自動的にMP4の音声データを作成してくれます。余計な事を考えなくても提出ファイルが作れてしまうのが嬉しいです。95Mbyte以内に収まるのであれば、余計なことはせずにそのまま提出が望ましいです。僕はMP4からMP3へ変換したところ、ファイルサイズが増えてしまいました。録音時間は40分でした。(どうしても30分でセッションが終わらない…)
文字起こし(逐語録の作成)
これが一番大変な作業です。
本業があるため、業務開始前と後に取り組んでいましたが2,3週間の時間を費やしました。ココナラなどで依頼するのも手ですが、自分が求めるものと異なった結果となった場合に後悔しますので、日本語での逐語録(素起こし)は絶対自分でやろうと決めていたので、めちゃくちゃ頑張りました。
効率的な文字起こしをするには、文字起こしソフト等でざっくりと文字起こしを行ない、その後に丁寧に聴きながら加筆修正していくのが一番の近道です。
今回は、10時間無料で使えるMicrosoft VideoIndexerを使用してざっくりと文字起こしをこない、その後、OkoshiMAXというPC用のテープ起こしプレーヤーを使用して加筆修正しました。
逐語録の英訳依頼
英語がまったくできないので、英訳は人にお願いしました。ココナラ等で依頼すると良いでしょう。
僕の逐語録を英訳してくれた方はお仕事で日頃から英語を使っている方だったので、「意味やセッションの雰囲気が通じる翻訳を心がけて英訳した」と仰ってくれました。この英訳は合否に関わるポイントなのではないかなと感じています。
申請から実技合格までの期間
今回の申請からのタイムラインは下記の通り。
5月17日:申請
8月23日:実技審査開始通知
9月7日:実技合格、CKA案内
ICF JAPANの案内では14週間とありますが、結果的に約16週間かかりました。ACSTHおよびポートフォリオ申請を検討している方は、現在かなり時間を要すると認識しておいてください。
(2022/01/28追記)
本日ICF送付されたニュースレターで、「今までに前例のない数の申請があり、時間がかかっている」と記載ありました。2022年1月現在、ACSTHおよびポートフォリオ申請では4ヶ月以上のようです。
ICF資格保有者が世界で4万人を超えたとのことで(日本は800人)、今後さらにICF資格者は増えていくと予想されます。
CKA(Coach Knowledge Assessment)について
実技に合格するとCKAの案内メールが送られてきます。
メールにも記載ありますが、案内メール後60日以内にCKAを受験する必要があります。受験時間は3時間。日本語で受験でき、スタートすると画面右上にカウントダウンの表示がされます。
試験中に緊張し過ぎてトイレに2回も行きました……。
日本語での試験ですが、理解できない内容の問題もあるので(日本語として意味のある文章になっていない)、深く考えずに答えていくのがポイントです。二択等で悩んだ場合に後で見返す用のフラグを立てておくことができますので活用してください。見直したおかげで合格できたと感じています。
現時点ではCKAは全150問、70%以上の正答率で合格です。合否は試験終了時にわかります。2022年から300問になるとのこと。
恥ずかしながらギリギリの合格でした。
さいごに
ACCに合格しても、特に何が変わるわけではありません。しかも「パンドラの箱」を開けた感も強いです。
たくちゃん、ありがとうございます😭
景色はそうですねー。大山登山で例えるならば、ケーブルカーを使わずに阿夫利神社まできて、登山口の長い階段を「うわー」と言いながら見上げてる感じです。まだまだ道のりは険しい…笑
— やなけん@パーソナルコーチ (@yanaken8787) September 12, 2021
終わりの無いコーチ道の扉を開けてしまったので、PCCへ向けて、今までの自分とは異なる自分に変身するために、色々と失敗も多いとは思いますが一歩一歩楽しみながら進んで行きたいと思います。
著者プロフィール
- 1974年生まれ。福岡県出身、神奈川県在住。国際コーチング連盟ACC、国家資格キャリアコンサルタント。仕事で行き詰っている時にコーチングと出会い、救われた経験から認定コーチとなる。クライアントは20代〜50代ビジネスパーソン、中小企業経営者と幅広く、テーマも幅広く対応。趣味はプロ野球観戦と宝くじ。好きな物はパフェとアイス。特にセブンプレミアムアイスが大好き。
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