仕事の悩み相談
人生後半戦の自分戦略
前述した通り、人生半ばの過渡期では「新しい道を切り開くか、これまでの道を修正する」ことが戦略として必要となりますが、それには「自分を知る」ことから始めます。
自分を知る(自己理解)
中立圏(ニュートラルゾーン)の最中にしておきたいのが、「自分に対する知識を得る」です。
自分を知るためにもフレームワークを使うと考えやすいと感じていますが、その前に取り組んで欲しいことがあります。
それは、自分のこれまでの歴史を振り返り、自叙伝を書くこと。
自分の中学~高校~大学をどんな風に過ごしてきたのか? 何に興味をもって、何に取り組んできたのか? その時々で何を感じていたのか? 今の会社や仕事についたきっかけなど、自分の歴史を現在まで可視化してください。
第三者があなたの歴史を理解できるように、客観的に書くのがポイントです。
その後に、Will-Can-Mustのフレームで書き出していきます。
- Will:自分がやりたいこと(成すべきこと)
- Can:自分ができること(やってきたこと)
- Must:自分の役割(世間から期待されること)
自分の現状を知るために、Can(自分ができること、やってきたこと)から取り組むことをおすすめします。
できればノートとペンを使ってフリーハンドで思いつくままに書き出します。仕事で大切にしてきたことなどは丁寧に書き出していきます。
副業やボランティアなど、ライフワークで活動してきた内容も同様に書き出していきます。
ある程度書き出し終わったら、PCで清書しながら時系列に並び替えをして整えていきます。これらが、あなたの仕事史の土台となります。
次に、Will(自分がやりたいこと、成すべきこと)を書き出します。
Canで書き出した「仕事で大切にしてきたこと」などを通じて、自分が70歳時点で何を成し遂げていたいのか? を書き出します。
仕事史を書き出すと、自分が仕事をする上で何を大切にしているのかが見えてくると思います。それらを元に「自分が何を成し遂げる人なのか?」を客観的に説明できるぐらいに、あなたのWillを明確にしてください。
Must(自分の役割、世間から期待されること)は、書き出したWillとCanをもとに自分の立ち位置を確認していきます。
これまでの経験や考え(姿勢)を必要としているのはどこの誰なのか? 探索するのに役立ちます。それは、社内にあるかもしれないし社外かもしれません。自分の需要を客観的に理解することがとても大切です。
Will-Can-Mustのフレームを使用して自分を見つめてみると「自分は何者か?」を客観的に言語化できていると思います。
「客観的に言語化」できていることが、後々に役立っていきます。この段階でイマイチ不鮮明な人は、もう少し自分と向き合う時間をつくってください。